意味のない資格ランキングって・・・?

資格についてこんな記事がありました。
【〇〇検定は役に立たない?】意味のない資格ランキング!転職経験者300人が語る本音を紹介

転職の役に立たない、意味がないとされてしまった資格の1~4位は下記の通りです。
【1位】秘書技能検定
【2位】実用英語技能検定
【3位】日商簿記検定
【4位】ITパスポート試験

日商簿記が役に立たない理由?

特に日商簿記はえっ?と思ったのですが、選んだ理由を上記リンク先の記事から引用します。

▼日商簿記検定を選んだ理由
実務経験の方が大事
「経理職に転職を試みた際、実務経験がなかった為内定をいただけないことがあったから。」(女性・20代・百貨店/小売)

3級以下は持っていて当たり前だと思われがち
「会計事務所へ転職する際に日商簿記3級の資格を取得しましたが、求人には日商簿記2級が条件の物が多く、あまり役に立たないなと思いました。」(女性・20代・メーカー/製造業)

これらの理由をみてどう思いますか?
私は求人の条件に自分を合わせにいくという考えはないのか?と不思議に感じました。どちらも求人側が採用条件として実務経験や日商簿記2級以上を求めており、そこにマッチしていなければ不採用となるのは当たり前じゃないでしょうか。それを理由に役に立たないというのはちょっと違うのではないかと思います。

前者の理由については、事情が許せばまずは未経験でも日商簿記を評価してくれる企業で実務経験を積めばよいと思いますし、後者の理由についてはせっかく3級を取得したのであれば、それを足掛かりにもう少し時間をかけて2級を取得すればよいだけです。というか2級以上が求人の条件になっているのであれば、日商簿記検定が転職において評価される証左であるといえますよね。

日商簿記検定合格講座(LEC東京リーガルマインド)

ITパスポートが役に立たない理由?

ITパスポートの理由もみてみましょう。

▼ITパスポート試験を選んだ理由
難易度が低い基礎的な試験内容
「無いよりあるに越したことはないが、基礎中の基礎という感じなので、それがあるからといってどうこうと言うことは無かったから。」(女性・20代・百貨店/小売)

「簡単に取得できるのでプレミア感がないし、実業務で役に立たないため。」(男性・40代・IT/通信)

確かにITパスポートは基礎中の基礎です。それは間違ってないのですが「実業務で役に立たない」というのは若干視野が狭いのではないかと思います。

実際、ある程度の実務経験があるプログラマーの転職でITパスポートといわれても、正直なにも評価できません(最低でも基本情報技術者がほしい)が、新卒やプログラマーとは無関係な営業やバックオフィスなどでITパスポートをもっていたら私ならプラス評価すると思います。なぜなら、どんなビジネスでもなんらかのITは間違いなく利用しますし、ITパスポートを取得しているということは最低限のITリテラシーをもっているだろうと認識されるからです。

ITパスポート試験合格講座(LEC東京リーガルマインド)

企業が評価する資格を知り、望まれる人財に近づけること

これまでの理由をみて「学校の勉強なんて社会に出たら役に立たない」という話と似たような印象を受けます。短絡的に転職の役に立たないと判断するのはもったいないと思います。その検定・資格を取得するためにした努力が評価されることや、学んだ知識が思わぬところで活きてくることもあるかもしれません。同じような経験・スキルをもっている求職者がいたとして、片方が日商簿記3級やITパスポートをもっていたとしたら、そちらを採用するというケースもあるのではないでしょうか。

なお、どのような資格・検定に資格手当や報奨金を支給するか、コーポレートサイトなどで情報を公開している企業もたくさんあると思います。就職・転職したいと考えている企業がどのような資格を評価しているか事前に情報収集し、可能な範囲で対応しておくことができれば、その企業とのマッチ度を上げるひとつの手段になるかもしれませんね。

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